歯列矯正していない私の友人の話です。
「また最近、寝ている間に奥歯を2本ほぼ同時に割ってしまったのよー」
と驚きの発言をしていて、“くいしばり“って恐ろしい。こわすぎるなーと。
これはもう少し歯医者さんに聞いておきたい。
そう思ったので、このブログにも参加してくれている港北歯科クリニックのあべ先生に「歯ぎしり」について聞いてきました〜!
寝ている間の“くいしばり“や“歯ぎしり“って、そもそもなんなんですか?
旅行先などで、友人知人が就寝中にキリキリと音を立てるのを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
また、歯科受診の際に、「歯ぎしりしていますね」、と言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか
“歯ぎしり“とは、食事中以外に、上下の歯を合わせる習癖であると言われています。
確かに寝ている間だけじゃないですもんね。上下の歯を合わせるってことは、“くいしばり“も”歯ぎしり”の一種なのですかね〜?
“歯ぎしり“と言っても実は
・ぎゅっとくいしばったり(クレンチング)
・ギリギリと擦り合わせたり(グラインディング)
・カチカチと鳴らす(タッピング)
様々、あります。
おーなんかカタカナ(英語)で書くとかっこいいです!私は「グラインディングタイプですよ」とか言いたいです。
“歯ぎしり“しているのって歯医者さんで指摘されたりするけど、なんでわかるんですか?
“歯ぎしり“をしていることがわかる特徴とは…
少し専門的ですが、主な4点をお教えします。
・骨隆起
歯が生えている顎(あご)の骨や上顎の真ん中あたりにぽこっと膨れ上がった部分がある方がいます。これは骨隆起(こつりゅうき)といい、クレンチングなどをして土台となる骨が歯ぎしりの力に耐えられるように骨が過剰にできてしまっているのです。あまりにも骨隆起が大きい場合はその骨を削る手術をすることもあります。
・犬歯の先端の削れ
基本的にグラインディングの力は犬歯で負担します。長期に負担をかけていると犬歯の尖っている先端が手前の前歯(切歯)のように削れて平らになっていることがあります。これがみられると、歯ぎしりをしていることが予想されます。
犬歯で歯ぎしりの負担ができなくなってしまうとその力を奥歯で負担しなければならず、奥歯に不具合が生じることがあります。
・咬合小面(ファセット)、咬耗がある。
クレンチングやグラインディングでみられる、歯の削れです。
・頬粘膜に咬み合わせの痕がある。
頬粘膜に白っぽく咬み合わせの痕があると、歯ぎしりをしている可能性があります。
あ、犬歯!私の下の歯の犬歯、歯列矯正でまっすぐなったのですが、その分尖って出てきたんです。尖ってない方が、“歯ぎしり“で削られてたってことだったんですね!!!スッキリです。
そもそも、”歯ぎしり“は何故するのでしょうかー?
どうして歯ぎしりなんて無駄なことするんだろう。
お、この犬歯はそうですね。
実は原因は、あまりわかっていません。
よく聞く話としては、ストレスが溜まったり、アルコール摂取した時や喫煙者に多くみられると言われています。
人間ってまだまだ不思議ですね(笑)。そもそもストレスって何か程のいい言い訳にいつも聞こえちゃいます(笑)。
原因はわかっていませんが、歯ぎしりをすると起こることはわかっています。
それは、脳内麻薬の分泌が起こっているという事です。
おーエンドルフィンとかでしたっけ?それ。気持ちいいと感じるみたいな?
ドーパミンやエンドルフィンといったものです。
上に挙げたように、ストレスやアルコールや喫煙など、身体への負担が大きい方が無意識的に脳内麻薬を分泌させるために、“歯ぎしり“をして精神を落ち着かせているのではないかと思われます。
一度、“歯ぎしり“をしてしまうと、その気持ち良さから継続的に歯ぎしりを欲してしまう。そして、徐々に歯が削れていき、口腔内だけではなく身体全体の不具合が生じてしまう。このような仕組みであると、私は考えています。
身体への負担から逃れるために、自ら脳内麻薬を引き起こすとは人間なかなかすごいですね。
“歯ぎしり“から身体を守るにはどうすればいいのでしょう?
まず、“歯ぎしり“を止める方法ですが、やはりストレスフリーになることが大切です。
脳内麻薬を分泌させる必要のない生活を送る。
適度な運動や正しい食生活など、歯科治療的な要素よりも大切なことです。
その話をした上で、歯科医師の立場からナイトガード(マウスピース)や咬筋ボトックス注射などといった力のコントロールを行い、歯を守ります。
私は、奥歯のあたりが痛い痛い、それも起きている時はずっと、寝ていても起きるほど痛いという時期がありまして…。歯列矯正始める2年前ほどなのですが、複数の歯医者さんでナイトガードを作って、咬筋ボトックス注射もしました。ナイトガードは夜眠れるようになったのですが、昼は相変わらず痛くって…。そこでトライした咬筋ボトックス注射は半年ほどは強力な効果があったように感じました。副作用?で顔も小さくなった気がします(笑)。個人的に頰が痩けて老けたように思うのであんまり嬉しくはなかったのですが(笑)。根本解決と思い歯列矯正をはじめました。
そんな経緯で、歯列矯正をはじめられたのですね。
歯ぎしりしている習癖があると感じている方は、歯科医院に受診することをお勧めします。
口腔内のトラブルは、異常を感じてからでは処置が大変なことが多いです。
そのため、定期的に異常がないかをチェックしてもらうことが大切と言われているのです。
そうですね。歯列矯正してない人も毎月行ってもいいのかも!美容院とセットになっていたりしたらいいのかしら。身体は資本ですものね!先生ありがとうございました!!!
どういたしまして。歯は資本ですよ(笑)。
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